いじめ問題に対する一つの意見

僕が社会に向けて一番発信したいことの一つに「どうすればイジメ問題を解決できるか」ということがあります。僕は昔いじめられていた、と言うのは先日も書きましたがそういう立場にいると、今の世論に対して疑問を覚えることは少なくありません。当たり障りのないことを言えば、自分の身は守られるでしょうが今起こっているイジメを減らすことは出来ないのです。そこで、先に言っておきますが僕の意見は恐らく一部の人を不快にさせるでしょう。なので、ここから先は自己責任で読んでください。

イジメをなくす方法は一つです。それは「すべての原因を見つけ出すこと」です。「当たり前」と思う人も大勢いるでしょうがこれがなかなか難しいのです。何故なら、加害者側が全ての原因ではないことがあるからです。実体験をもとに話しますと、一度担任にいじめの相談をした時、彼から「お前にも原因があるのではないか」と言われたことがあります。その時は相当ショックでした。自分は担任からも見放されたのか、と思いました。しかし、今振り返ればあの頃の自分は傲慢で自己中心的な人間でした。うまくいかないのをすべて人のせいにして、自分よりも弱いものを見つけては無意味に暴力をふるっていた(と、言っても本当に弱かったですから、周りは幼稚園児かアリの喧嘩程度にしか思っていなかったでしょう。)ゴミみたいな人間でした。正直、いじめられて当然だと思います。しかし、ある時自分を振り返る機会に見舞われその事実に気が付きました。自分が見えていた世界はこんなにも狭くて汚かったのかと。それから、僕はなるべく相手のことを考えるようにしました。「ここで、こう言ったら相手が傷つくだろう」とか「自分がこれをされたらいやだな」とかいう風にして、相手の立場や心情を考えるようになりました。その後は、ちょっとづつですが学校内での人権を取り戻し始めました。つまりここでの原因は「自らの傲慢さ」だったわけです。

そう言う、「いじめの原因」は人それぞれです。場合によっては相手側が完全に悪い、と言うこともあるでしょう。しかし、そういう風に思い込んではいけません。常に相手と自分の非について考え、何が原因なのかを探り当てる必要があります。この時に必要なのは信頼できる相談相手です。自分のことをよく知り、比較的公平な立場で意見をくれる人。そういう人がいれば相手の何が悪いのか、そして自分はどう変わればいいかがわかります。そして、どうしてもだめだと思った時は逃げましょう。これが一番手っ取り早くて、かつ難しい方法です。家出をするのには相当な勇気が要ります。しかし、死ぬよりはましです。親戚の家や、親戚が信頼できないならば警察に逃げましょう。決して「死」という安易な手段を取らないでください。そしてそのまま転校するのが最高の方法でしょう。しかし、転校する際に必要なことが二つあります。一つはイジメの原因を明確にしておくこと。もし、少しでも自分自身の問題点をほったらかしにしていれば、恐らく転校先でもいじめられるでしょう。そしてもう一つは勉強をしっかりやる、ということです。学校のレベルが高いほどいじめはなくなります。もちろんそういう傾向であって全ての学校にあてはまるわけではないし、どの学校にも多かれ少なかれいじめはあります。しかし、優秀な生徒は比較的論理的に行動するので、完全に自分側に非があるようなイジメをする確率はかなり低くなります。(イジメても結果的に自分の不利益になることがわかっているので)さらに、編入試験も必要でしょうからその時にも勉学は必要になるでしょう。

さて、僕がいま心配していることは二つ。「被害者に対して厳しい発言に対するクレーム」「偏差値主義に対するクレーム」です。一つ目に対して意見を言うなら、僕は何も被害者を責めていません。ただ、自分を振り返ると、やはり問題点は自分にもあったなと言うことに気づかされ、同時にいまいじめにあっている人々が同じ過ち(自分には全く非がないと思い込むこと)を繰り返さないでほしいなと思っているに過ぎないのです。そして二つ目に対する意見ですが、勉強ができる=論理的な思考に優れると言うことだと僕は思います。少なくとも今の日本では。それを批判できる人は少ないのではないでしょうか。そしてイジメは、もしばれれば自分の身まで亡ぼすことになる、実に非論理的な行為です。よって彼らは、その人がイジメてでもそばにいてほしいほど迷惑な人物でない限りは、その人をいじめる可能性は低くなります。(もちろん、好き嫌いはあるので軽く無視されるなんてことはあるかもしれませんが)また、勉強していい学校に行き高い地位の職業につけば将来その人に仕返しできるかもしれません。これは裏技ですが。一般社会では「ペンは剣よりも強し」なのです。

最後に、「人の立場に立って考えるにはどうすればいいか」について教えます。(これができるようになれば、少なくとも自分に関する問題のほとんどが解決できるでしょう。それでもだめなら速攻で逃げましょう。三十六計逃げるに如かず、です。)それは、「たくさんの物語にふれること」です。つまり、物語の中のキャラクターの心情を推し量る練習をするのです。そして、もっとてっとりばやいのが「アニメを見ること」です。アニメは心情描写が少ないですから。もちろん、現実はアニメのようにうまくいかないことがほとんどです。しかし、たくさんの物語の中のキャラの心情は、確かに一人の人間(作者)が生み出したものに過ぎないのです。そうやって楽しみながらでいいですから、ちょっとずつ相手の気持ちを思いやる訓練をして相手がどんなことをしたら傷つき、喜ぶのかを常に考えながら謙虚に行動すれば、まあ何とかなるでしょう。それでもだめなら逃げましょう。もし行く当てがないならせめて僕のこのブログに一言書き込んでください。相談相手ぐらいにはなれますので。(でも、多すぎるとこっちも人間だし処理しきれないかな⋯)とにかく一人で悩まないでください。後、死ぬな。死んで迷惑のかかる人間のことを考えろ。自殺するようなわがままな奴のことは僕は同情しません。でもまあ、一件でもイジメが原因の自殺が減ることを祈って今日の書き込みをおわります。